ビジネス年賀状の書き方やマナー

ビジネス年賀状の書き方やマナー

ビジネス年賀状を取引先や上司、同僚などに送るときには基本的なマナーを守って書くことが重要になります。
仕事上での付き合いがある人たちに対して失礼がないよう年賀状を書くためのポイントを紹介します。
宛先面と裏面のそれぞれについてどんな内容を書けば良いかを理解し、ビジネスマナーのある年賀状を準備しましょう。

ビジネス年賀状の裏面の書き方

まず多くの人が悩む裏面の書き方を理解しておきましょう。
縦書きであれば右端から賀詞に続いて挨拶の文章を書き、日付と差出人の連絡先を添えて仕上げるというのが基本になります。
横書きの場合には上端から同じ順序で賀詞、挨拶、日付、差出人を記載すれば良いでしょう。

  • 1.賀詞
  • 2.挨拶
  • 3.発展や活躍を願う言葉
  • 4.日付
  • 5.差出人の住所
ビジネス年賀状の裏面の書き方

賀詞を選ぶときのポイント

賀詞は年賀状を送る相手に合わせて適切なものを選ぶことが必要です。
賀詞の例や使い方、選び方については次の項目で詳しく解説します。

挨拶と発展を願う言葉の基本的なポイント

賀詞に続く挨拶は基本として下記の3によって構成されます。

1)昨年お世話になったことへの感謝
2)送る相手の幸福や活躍の祈願
3)新年の挨拶という意味の言葉

例えば、
「旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました」
「貴社のご発展とご成功をお祈り申し上げます」
「本年も変わらぬご引立てをどうそよろしくお願い申し上げます」

という形で組み合わせれば問題ありません。

あまりコンタクトを取っていない取引先や以前の上司などに年賀状を送る場合には、感謝と祈願の間に近況報告を挟んでも構いません。
「昨年より営業課から広報課へと転属になり、以前にも増してやりがいのある日々を過ごしております」などといった当たり障りのない内容にするのが良いでしょう。
親しい間柄であれば「旧年は子宝に恵まれ、妻と子育てを楽しみつつも賑やかな生活になりました」といった内容でも良いでしょう。
挨拶の部分にあえて入れずに、手書きで最後に添え文としても構いません。

日付の書き方

挨拶の終わりに行を変えて日付を書くのが年賀状のマナーです。
元号か西暦、干支を最初に入れて元旦あるいは元日と書きます。
「◯◯(年号)二年 元旦」「子年 元旦」「20◯◯年 元日」という書き方になります。

差出人の連絡先の書き方

最後に差出人の連絡先を書きますが、ビジネス上の付き合いなので会社の住所や電話番号を記載するのが普通です。
名刺に記載されているのと同じ内容で問題はないのであまり深く悩まないようにしましょう。

ビジネス年賀状で使える賀詞と用途

ビジネス年賀状では賀詞の選び方に注意が必要です。
賀詞はただ年賀状に使う定型句というわけではなく、一つ一つの言葉に意味があります。
賀詞に込められた意味を理解して使わないと失礼になることもあるので注意しましょう。

よく用いられる賀詞と意味

まず一般的に年賀状に用いられる賀詞とその意味を簡単に確認しておきましょう。
四文字熟語、二文字熟語、一文字の三種類があるのでそれぞれ紹介いたします。

謹賀新年 謹んで新年をお祝い申し上げます
恭賀新年 恭しく新年をお祝い申し上げます
新春来福 新年に福が来ることをお祈り申し上げます
賀正 正月をお祝いします
迎春 正月をお祝いします
頌春 新年をたたえます
おめでとう
寿 おめでとう
幸せなことです

目上の人には四文字熟語

ビジネス年賀状に限らず、基本的には目上の人に対して送る年賀状では四文字熟語の賀詞を使います。
意味から想像できるように四文字の賀詞は丁寧で敬意を表することができるのが特徴だからです。

同僚以下なら二文字熟語か一文字

同僚や部下などに対しては二文字熟語か一文字の賀詞を使うのが基本になります。
四文字熟語の賀詞を使っても問題があるわけではありませんが、相手に与える印象を考慮して短い賀詞を使っておくのが無難です。

ビジネス年賀状の宛名面の書き方

ビジネス年賀状の宛名面は、下記1~6を参考に記載すべき内容をきちんと押さえてあれば大丈夫です。
住所に続いて会社名と部署名、役職を記載し、送り先の氏名を書くというのが基本になります。
左端に差出人の連絡先を書きますが、裏面に連絡先を書いた場合は宛名面に書いてなくても問題ありません。

  • 1.郵便番号
  • 2.住所
  • 3.会社名と部署名
  • 4.役職(あれば)
  • 5.名前
  • 6.差出人の住所
    • ビジネス年賀状の表面の書き方

      敬称に注意しよう

      宛名面で注意が必要なのは敬称です。
      個人の氏名には「様」を使えば問題はありませんが、会社や部署宛に送るのであれば「御中」を使います。
      ある部署の方全員に向けて送るという場合には代表者の氏名を書き、「御一同様」という書き方をしても大丈夫です。

      印刷でも問題ない

      年賀状は手書きしなければならないと考えている人もいますが、宛名は印刷した方が簡単なのは確かでしょう。
      印刷でもマナー違反ではないので無理に手書きをする必要はありません。
      ただ、気持ちを込めたいときには手書きは効果的なので、送り先に応じてどちらにするかを選ぶのも良いでしょう。

      まとめ:ビジネス年賀状はマナーに従って書こう

      ビジネス年賀状は社会人にとって悩みの種になることもありますが、書き方の基本マナーを理解してしまえばそれほど難しいものではありません。
      賀詞や挨拶の書き方と、日付や宛名の書き方を誤らなければ失礼になることはないでしょう。
      賀詞の選び方は相手に応じて考える必要があるということを押さえて、相手に良い印象を与えられる年賀状を仕上げましょう。

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