新年の挨拶として日本で伝統的に行われてきたツールが年賀状です。
年賀状を個人で出す人も多いですが、もちろんビジネスでも古くから活用されています。
しかし、ビジネス関係で出す年賀状には個人で出す年賀状とは異なるマナーというものが存在しています。
ビジネス関係の年賀状に必要となるデザインや宛名に関する知識やポイントについて紹介します。
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目次
年賀状を出す場合と宛名と表面について
個人で出す年賀状の場合は、付き合いの深い人など自分の裁量で出す人を決め、デザインや宛名、文面も決めていくことができます。
しかし、ビジネス関係となると、まず誰に出すべきかから悩む人も多いです。
基本的には、どのような人に出すべきか、どのように宛名を書くべきか、デザインと表面の文章についてのポイントを押さえておけば失敗しないでしょう。
ビジネスにおいて年賀状を出すべき場合とメリット
年賀状はコミュニケーションツールのひとつであり、人との関係を円滑にするために非常に役立ちます。
これはビジネスにも言えることで、送らなくても大きな問題にはなりませんが、取引先や顧客へ送ると、ひと手間かかっていることもあり喜ばれます。
顧客や取引先へ送る年賀状は、デザイン次第では販促にも役立ちます。
しかし、家族経営している取引会社の社長などが亡くなった場合には、喪中として出すことは控えるべきです。
なお、これらの年賀状は、会社から会社あるいは個人の顧客へと一括で出すならば個人で送る必要はありません。
個人で付き合いのある取引先や顧客、会社の先輩などビジネスで関係のある人へと年賀状を出す場合は、社内規定を調べてから送るとよいです。
場合によっては規定で禁止していることもあります。
規定がない場合には社内の習慣などに基づいて行うことがトラブルを避けることにつながります。
年賀状を出す場合には、元旦に届くことが大前提となるので、元旦に届くように投函しましょう。
宛名の書き方
ビジネス関係で年賀状を出す場合、宛名には住所と名前以外にも会社名や役職名なども必要となります。
ビジネス用の年賀状に宛名を書く場合は、基本的には縦書きです。
しかし、堅苦しいイメージをのぞきたい場合には横書きでも問題ありません。
住所部分は個人の年賀状と変化ありませんが、名前に当たる部分には会社名、部署名、役職名・名前と行を変えて表記することがマナーです。
この際、会社名は少し大きな文字で書き、略さずに正式名称を記入します。
なお、住所の数字は漢数字で書きます。
関連:ビジネス年賀状の書き方やマナー
表面文章のポイント
年賀状は表面のデザインや言葉が最も目に付くものなので、表面もポイントを押さえて作成することが重要です。
表面の文章は下記の4つを記入します。
1)主に祝いの言葉
2)旧年のお礼
3)抱負
4)締めの言葉
祝いの言葉は、ビジネス関係で出す場合には2文字以上の言葉を使うことが通常です。
「謹賀新年」や「恭賀新年」などの言葉が一般的といえます。
旧年のお世話のお礼を書く際には、「去年」という忌み言葉ではなく、「旧年・昨年」といった言葉を使わなければなりません。
抱負や近況報告は最も重要な部分で、ビジネスチャンスにもつながる可能性があります。
特に手書きで書くと好印象になります。
最後のしめの言葉に、相手の健康と繁栄を願う言葉を添えるのが一般的です。
関連:ビジネスにも使える年賀状の挨拶文・一言添え書きの書き方ポイント
表面のデザイン
ビジネス関係の年賀状の場合、個人の年賀状とは異なるので、デザインにも気をつけなければなりません。
個人の年賀状ならば、子どもの写真を載せた年賀状でも問題ありませんが、ビジネス関係の場合は避ける方が良いこともあります。
また、目立ったほうが販促になるように感じますが、デザイン関係の仕事でないならば華美なものを避けるべきです。
一色で干支のワンポイントの絵柄かイラストのないデザインが好ましいでしょう。
まとめ:ビジネス年賀状はマナーを守って活用しよう
ビジネスチャンスにも大きく役立つビジネス関係の年賀状は、個人で出す年賀状とは異なるマナーがあります。
宛名の書き方や表面の文章の書き方、デザインの仕方で、時には失礼になり信用を失いかねません。
忌み言葉を避け、ポイントやマナーを理解して相手に好ましい年賀状を作成し、また期日を守って投函することで、ビジネス関係がより円滑になるような年賀状作成を心がけると良いでしょう。