履歴書は転職活動における応募書類の1つであり、企業の採用担当者との最初の接点です。
書類選考をパスしない限り、次のステップには進めないため、履歴書を通して自分の魅力をしっかり伝えることが大切です。
履歴書は第一印象が決まる重要なポイントであり、採用担当者に好印象を与えられれば、面接を受けられる可能性が高まります。
そこで、好印象にみせる履歴書の「自己PR」の書き方について解説します。
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応募先の企業の商品やサービスを分析する
履歴書の自己PRは、自分のセールスポイントをアピールし、企業にとって魅力的な人間であることを伝えるプレゼンテーションの場です。
応募先の企業に好印象を与えて、ぜひ採用したいと思わせる内容にまとめましょう。
自己PRというと、保有している資格や特技をできるだけ多く書くことが重要だと思う方もいるでしょう。
しかし、どんなに立派な資格を保有していても、企業が必要とするスキルに合っていなければ、無用の長物になりかねません。
企業に採用したいと思わせるには、まず、応募先の企業が取り扱っている商品やサービスなどを分析することからはじめましょう。
また、企業の歴史や理念などを知っておくことも大切ですので、応募先の企業に関する情報をできるだけ多く収集し、研究することで、相手が必要とする人材がわかってきます。
自己PRで、自分がその人材であることをアピールし、自分の強みを業務でどのように生かせるか、自分を採用することで企業にどんなメリットがあるかなどをしっかり書ければ、採用担当者に好印象を与えます。
応募先の企業が自分に合っているかもチェック
応募先の企業を研究する中で、自分が企業の求める人材に適合するかを確認するのも大切ですが、転職が決まり、実際に働き始めたことを想定して、その環境が自分に合っているかを判断することも重要なポイントです。
そのためには、なぜ転職するのか、転職先ではどんな仕事がしたいのかなど、自己分析もしっかり行いましょう。
その上で、応募を検討している企業での仕事内容、待遇、労働環境などが、自分が本当に求めるものであるか、社風が合っているのか、などの見極めも必要です。
仕事以外のセールスポイントも重要
自己PRでは、自分が応募先の企業にとって必要な人材であることのアピールが大切です。
応募先の企業が取り扱っている商品やサービスに関係する、または役立つ資格、スキル、特技があれば、もれなく履歴書に記載しましょう。
同じ業界内で転職する場合、前職の経験を生かせれば、転職先の企業で即戦力になるとの期待も高まります。
前勤務先の職務内容、実績、役職などを自分のセールスポイントにするのもおすすめです。
また、異なる業界への転職であっても、前職での経験が何かしら生かせる場合もあります。
社会人経験者は、それまで経験した職務内容を強みにして、自己アピールしましょう。
一方、社会経験が浅く実績が少ない、資格やスキルがあまりない、などで自己PRを書くときに悩む人もいるのではないでしょうか。
そういった場合は、自分の長所、生きていく上で大切にしているもの、得意な分野など、仕事以外の強みを探しましょう。
すぐに思いつかない場合は、過去にあった出来事を振り返ってみるのも1つの方法です。
子どもの頃好きだったもの、表彰されたこと、誰かに感謝されたこと、ずっと続けている趣味など、過去から現在まで経験した事柄の中に、自分の強みを発見する大きなヒントが隠れていることがあります。
なお、ボランティア活動の経験は、仕事以外での大きなセールスポイントになるので、積極的に自己PRの材料にすることをおすすめします。
問題意識が高い、行動力がある、などの評価を得やすいからです。
近年、さまざまな企業が社会貢献活動に取り組んでおり、社会的責任(CSR)を果たすことがスタンダードとなりつつあります。
そういった観点からも、ボランティア活動の経験は、好印象を与える大きな強みです。
友人や家族に自分の長所を聞く
自分の長所は、実は自分ではわかりづらいものでもあります。
短所も同じで、自分では気づきにくい点です。
また、自分では長所だと思うところが、第三者から見ればそうではないこともあるでしょう。
そのため、自分の長所が思いつかない場合は、思いきって、友人や家族にたずねるのがベストです。
その際は、長所だけでなく、短所も一緒に聞いてみることで自分が今まで気づかなかった一面を発見できるかもしれません。
また、自分自身を客観的に見る、良い機会にもなります。
履歴書の自己PRでは、短所をあえて書く必要はありません。
友人や家族にたずねてわかった自分の長所をしっかり書いて、応募先の企業の採用担当者に好印象を与えましょう。
「長所は◯◯です。」とストレートに書くことに抵抗がある場合は、「家族に◯◯といわれます。」のような書き方をしても構いません。
客観的に見た長所であることが伝わり、内容の信頼性が高まるメリットもあります。
まとめ
履歴書の自己PRは、自分の魅力を伝える最初のプレゼンテーションの場です。
ここを突破しなければ、面接に進めないため、少し時間がかかっても丁寧かつ正確に書きましょう。
応募を検討している企業をよく研究するとともに、自分の長所をしっかり分析し、その強みが転職先の業務に生かせることが伝われば、たとえ書類上であっても好印象を与えます。
必要以上に大きく見せることなく、この人物を採用したい、一緒に働きたいと思わせる自己PRにしましょう。